漫画のメモ帳

早口で漫画について話すブログ

感想メモ:日本アニメータ見本市 ENDLESS NIGHT/攻殻機動隊新劇場版/バケモノの子/娘の家出3巻

読んだ漫画見たアニメすべてについて記事を書くつもりで始めたブログですが、普通に無理でした。見た読んだものの中から、一記事に満たない分量のメモを何点か。

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日本アニメ(ーター)見本市「ENDLESS NIGHT」

これはあたり!音楽1曲に乗せて、一人の男性フィギュアスケーターの成長が描かれる。ストーリーらしいストーリーはありません。音楽と、映像を楽しむ内容。モノトーンと差し色1色のシャープで引き締まった画面。廊下をするする滑る絵は気持ちいい。飛ぶところはちょっと重さが足りない?

普通の1,2クールの連続ストーリーものだけでなくて、もっとこういう音楽と動きと綺麗さだけで魅せる作品が増えてほしい。テレビの視聴率がゴールデンでも一桁なんて聞くと、もはや基本何をしても万人受けは見込めないのだから、こういうアニメ流してみればいいじゃないと思ってしまう。だめ?

ちなみにキャラデザが上条淳士。線の鋭い感じが動画になっても尚生きてる。主人公めっちゃイケメン。イケメン。10代半ばの主人公と20代後半の主人公がペアスケーティングするところは若干BLっぽさがありますが…

animatorexpo.com

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攻殻機動隊新劇場版

攻殻機動隊は私の中では「よくわからなくても、したり顔して楽しむアニメ」なのですが、予想以上に素直に面白かった(もちろんばっちり理解できた気は全くしないのですが)。

古い規格の維持or新規格による進歩の選択…なんてOA機器やAV機器の話みたいだが、それが人体パーツの話になるとまさに生死をかけた争いになるってのは割とピンと来た。そして、こうしたハードの規格の戦いのさらに先に行こうとしたクルツ。彼女と素子の来し方行く末はロマンチックでよい。こうした感傷的なロマンスは好き嫌い分かれそうだけど、私はかなり好き。ラストをコミックス1巻に綺麗につなげたのも0章モノとしてばっちり。SACではなく漫画の前綺譚。

笑いどころは、黒幕っぽくてただの育ちの良いお坊ちゃまだった議員2世と、工務店スマイルのパズと、素子の銃の台座になるボーマ。

 

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バケモノの子

OP・冒頭~バケモノの世界へ行くところまでは映像も雰囲気も良くてわくわくしたんだけれど、そこがピークだった。旅のシーンとか現代のシーンとか、色々入れたかったんだろうけど、思い入れやら何やら持つ前にあれよあれよと終了で消化不良。ヒロインとライバル、心の闇のエピソードも同じく。詰め込み&喋りすぎり。映画館は満席でした。すごい。

ちなみに、サマーウォーズやおおかみこどもですが、どちらも好きです。でもバケモノはあまり好きにならなかった。残念。

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娘の家出3/志村貴子

志村貴子はかわいいくて健全っぽい絵柄でありながら、一線を踏み超える少年少女がさらっと描かれてて、そのギャップから結構なブラックさを感じてしまう。そして安定して面白い。

そしてこの娘の家出も同様。地味で素朴で無害そうな女の子が不倫、かわいいアイドルが足コキ…。普通のピュアな片思いエピソードと並んでさらっと描かれてるから、あれ、世の中こんなもんか?って思っちゃう。いやいや、そんなに乱れてないから。あれでもそんなことないのかな?大したことなくはないけど、まぁ少女の普通の範疇?そんな感じで翻弄されつつ楽しみました。

娘の家出 3 (ヤングジャンプコミックス)

 

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