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春原書留所

普通の会社員が書く漫画アニメの感想・解説ブログ。基本完全ネタばれです。安月給なのに漫画買いすぎて毎月金欠。

東京喰種/石田スイ(1~14巻、:re1巻) ヒデのキャラはずるい。何者。

漫画 ★★★★

東京喰種トーキョーグール:re 1 (ヤングジャンプコミックス)

かなり人気なのは知っていたけれど、なんとなく手が伸びなかった東京喰種(ひたすらグロい中二病漫画だと思ってた…)。ようやく読んだのだけどすごい面白い。主人公金木の人の良さと覚醒の過程がいい。人を殺したくないと思いつつも、過酷な環境の中で壊れ、目覚め、一丁前のダークヒーローと化す。悲しいのと当時に、強くなって敵をなぎ倒す様子にスカッとした気分になる。

そんな中で一番好きなシーンは14巻、第1部大詰めのヒデとのシーン。金木の親友のヒデ、一応「何も知らない普通の一般人」ポジションであった彼からボロボロになった喰種姿の金木に向けられた言葉。「(金木が喰種であることを)知ってた!…ンなこといーからさっさと帰ろーぜっ」。

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石田スイ.東京喰種.第14巻.#136「伏牢」より.:在りし平穏な日々から随分遠くまできてしまった金木に、昔と同じ親友としての笑顔を向けるヒデ。2ページブチ割のインパクト最大のシーン。真っ白な背景と逆光、そしてヒデを目の前にして昔の戻ったの如く黒髪で描かれる金木。王道の友情関係。

ヒデは明らかに何か知ってるし隠してる。「知ってた」の言葉の通り最初から気づいてる。明るく友情に熱く、有能で謎深い…かなり魅力的でおいしいキャラ。

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石田スイ.東京喰種.第1巻.#009「孵化」より.:金木に喰種としての生き方を諭すマスターの話をばっちり聞いている。

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石田スイ.東京喰種.第4巻.#030「苦味」より.:金木と喰種の会話。ヒデは金木が顎を触るときは何かを隠すのを知っている。そんなヒデの前で「喰種なんてしりませーん」と語る金木。気づいてるよね。

何となくだけれど、金木が喰種化する以前から、ヒデは喰種に興味を持っているような印象。中高生時代昔から金木に喰種の話をする。暁からの「ずいぶん以前から”喰種”に興味があったようだな?」という問いかけ(もっともこの「ずいぶん以前」は金木が喰種化したときを指していると読むのが素直だが)。

察しの良さや行動力も普通じゃない。ヤモリに発信器をつけタレこみをし、結果として喰種と人間の衝突が早めたり、GCCでバイトしたり。何かを知りつつ、知らないフリでうまく立ち回る。金木への友情だけでここまでしているのか?それもアリだけど、また別に喰種についてなにかうところがあるようにもみえる。

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石田スイ.東京喰種.第13巻.#129「芸劇」より.:遺書を書いてあんていく掃討戦の後方支援。ここから得た情報で地下の金木の元までどりついた?(この馬淵もそこそこ怪しい。アオギリのタレこみ元がヒデであることを突き止めた。

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石田スイ.東京喰種.第7巻.#062「金木」より.:ヒデの「魔女の従者役」に反応するリゼ。誰が魔女なんだろう。

そんなヒデだけれど14巻以降は行方不明に。ヒデと金木が出会った直後の「ゾプ」という擬音、金木の回復と「口の中は甘い血の味がした」、有馬との戦闘における金木脳内への問いかけ…素直に読むと金木に食べられてしまったように思えるし、Reの佐々木(=金木)のフランクな部分もヒデのそれっぽく見えてしまう。金木に取り込まれた?それともミスリード

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石田スイ.東京喰種:re.第1巻.「骨:1」より.:金木はこんなことしない…

今後必ず語られるだろうヒデの行方、きっと14巻に劣らない山場になること間違いない。期待。

 

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