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主人公の夏子は27歳の女性。結婚を控えており幸せの真っただ中のようであるが、彼女には「男性とセックスする夢を見たことがない」という悩みがあった。とても些細なことのようだけれど、なぜか「自分は実はレズビアンなのでないか」という疑いが頭を離れな…
「青野くんに触りたいから死にたい」 なかなか刺激的でキャッチ―なタイトルだけど、内容もそれに全く負けていない。ただの切ない恋愛だけではない。メンヘラ系女子の葛藤だけでもない。滑稽さ、必死さ、悲しさ、そして恐怖がギュッと詰まっていて、読んでて…
---- 勝田文は大好きな少女漫画家の一人。強弱のない細線で構成される画面がとてもオシャレ。人物はとても美しい。こんな顔になりたい。かわいい小物や書き文字も素敵で、レトロモダンな雰囲気の素敵な世界を作っている。ストーリーはほんわかとした恋愛モノ…
五十嵐大介の作品について。以前、リトルフォレストについて記事を作った際にも書いたのだけれど、本当に絵が素晴らしい。その事物が纏う「質感」「空気」「雰囲気」といった感覚的なものが画面に満ちている。 撮った写真をトレース・加工すれば、それは間違…
著者の秋山亜由子氏はガロ出身の漫画家。寡作の作家。90年代のデビューながら、今出ている漫画は「虫けら様」「こんちゅう稼業」の2冊のみ(多分)。そのタイトルからわかるように、漫画作品の主な題材は「虫」…といってもこれらは観察漫画ではない。 虫をキ…
主人公は「ちひろ」という源氏名の風俗嬢。清楚な地味系の佇まいながら、ファッションヘルス「ぷちブル」のNo.1。飄々としていて、自由。天然っぽいかわいさもある。そして、少しの狂気を感じる。そんな彼女と、それを取り巻く人々の日々を描いた作品。 魅力…
なんか刺激的なアニメを映画館で観たいなぁと軽く思って行った「コングレス未来学会議」…刺激的すぎ。素晴らし! 私は、今敏やデヴィッドリンチのあの幻想なんだか現実なんだかわからない世界って大好きなのですが、それと同じラインにある映画だと思う。何…
今更語る封神演義第3巻。他の巻はこちら→1巻/2巻 ーーー 雷震子が輝いている 西への旅路、雷震子登場の巻。リアルタイムで読んでいた時は、哪吒、楊戩と並ぶ第3の仲間来た!…と思ったのものでした。仙界大戦でまさかの欠席だったり、表紙になれなかったりと…
1991年公開の長編アニメ。最初に観たのはNHKBS。内容はほとんど理解していなかったがなぜか記憶に残り、その十数年後の2007年くらいに再視聴&爆笑、Amazonの欲しいものリスト入り。そして2015年、埋もれたリストの底から発掘、ついにDVD買っちゃった。 同じ…
ほんとうの気持ちなんて 本人にだってわからない その時その状況によっても変わるじゃない? 刻一刻と変わるそれを アサミはていねいに伝えてくれた 断られたって差し出しただろうわたしのそれを わざわざ手を伸ばして取りに来てくれた 初めてだったんだあん…
今更語る封神演義第2巻。1巻感想はこちら。 この巻の目玉は哪吒・楊戩の登場。今後、哪吒は切り込み隊長として、楊戩は右腕参謀として、その最後まで太公望を支える。行動を共にするのはもう少し後になってからだが、やはり仲間と一緒にいるのはいい。太公…
一番好き 初めてはまりにはまった漫画が封神演義だった。大好きな漫画は他にもたくさんあるけれど「一番好きな漫画は?」と問われると、やはり初めて大好きになったこの漫画に帰ってきてしまう。思い出補正もあるのかもしれないが、それでもやっぱり面白い。…
一生会えないけれど 大切な友人がいたりする。そういう部分を 表現したかったのかもしれないです。(著者のあとがきより) ザカザカとした線で描かれた瞳に光のない登場人物たち、なんとなくユルめのテンション。はじめは「単館系のちょっとオシャレな雰囲気…
岸虎次郎は「オトメの帝国」で知ったのだけれど、絵がもう本当に素晴らしい。細すぎず太すぎず美少女過ぎず、でも綺麗。「現実の女子高生」の魅力をリアル寄りのイラストで存分に描き表している。 「オトメの帝国」は、そんな素晴らしいイラストで描かれる、…
田島列島という新人?の作品。Amazonでの紹介はこんな感じ。 水泳×書道×アニオタ×新興宗教×超能力×父探し×夏休み=青春(?)。モーニング誌上で思わぬ超大好評を博した甘酸っぱすぎる新感覚ボーイミーツガール。 ボーイミーツガール…でもふつう 確かに少年と少…
いちこという20代くらいの女性が主人公。田舎における半自給自足の食生活について、栽培・採集から、調理、食事まで丁寧に描いた漫画。主人公の過去や、心境の変化なども描かれているけど、なにか劇的なストーリー展開があるわけではない。ひとつの食材や料…